タンナー見学会に参加


この建物が今回お世話になった革創庫さんhttp://www.e-kawa.jp/の建物。
工場というより、学校といった感じの外観です。
ここでは豚革を専門に生産していて、
靴やバックの材料になるものから
海外の古書の修復に使えるものまで、
いろいろなピッグスキンを生産しています。





樫の木でできた大きなドラム。
主原料は国産のピッグスキンと
ミモザアカシアの樹皮から抽出された植物タンニン。
ドラム製法を用いることで、雑菌の繁殖を抑えることもできます。






プレス機でワックスがけをしているところ。
写真には頭しか写っていませんが、
向こう側にも職人さんが一人いて、
革を機械に入れる作業をしています。












ドラムは一階二階合わせて9個ありました。(ほんとはもっとあるのかな?)
ちょっと急な階段や、天井の骨組みなど
歴史を感じる建物と設備、
古いモノや懐かしさを感じるモノが好きな人には
たまらない空間です。
ドラマの撮影にも使用されたことがあるみたいです。


真ん中のネイビーのポロシャツの方が、今回案内をしてくださった山口社長。
在来のものも大事にしつつ
新しい取り組みに積極的な、熱意のある方です。


わざとシワをつけて製品化する商品もあり、その手もみ実習もさせていただきました。
みんなここぞとばかりに張り切ってやっていましたが、
やはり、製品には職人技が必要らしく、この革はもう一度プレス機にかけられるそうです。
基準の高さと、仕事の奥深さを感じました。




服飾の専門学校とコラボして、ここで生産される革でこんなものを作れます、っていうサンプル。


 
今回のお気に入り。
職人と子供の一枚。
こういう風景が日常的に見られることは、
子供にとっても、
大人にとっても、
社会にとってもいいんじゃないかな、と思います。




法律の改正で排水処理設備を工場内に設置しなくてはいけなくなったり、
そういった厳しい状況の中でも、手間のかかる植物性タンニンなめしの革を
製品ラインナップの中心にしていたり、今回の企画であったり
会社と社会、製品とユーザーの関係を常に考え、行動に移しているんだな
と感じました。

おかげさまで良い時間を過ごせました。
山口社長をはじめ、革創庫さんに感謝です。

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